多店舗化を目指す人が商業施設に出店するべき3つの理由
一般の不動産物件に1号店を出店された方は、物件探しに大変苦労されたと思います。数多くの物件を視察し「これだ!」と思った物件には、たいてい複数社が出店申込みを入れているものです。大手チェーン店は、専門の「店舗開発スタッフ」を数多く抱えていますので、情報収集力では太刀打ちできません。2号店を出店する時にも、また同じような労力が必要になるでしょう。
1、商業施設は物件探しの苦労が少ない
なぜ一般の不動産物件での多店舗化が大変かと言うと、物件ごとに大家さんが異なるからです。その点、商業施設のデベロッパー(貸主)は、電鉄系、流通系(百貨店、スーパー)、不動産系、建築系など、いずれも大企業が多く、それぞれ複数の商業施設を展開している場合がほとんどです。そのため、1号店を出店して、その店が順調であれば、同じデベロッパーから系列商業施設への出店依頼が届く事は珍しくありません。苦労せずに2号店、3号店と、芋づる式に店舗を増やしていける可能性があるんです。
2、迅速な立地評価が可能
例えば、タピオカドリンク店、iPhone修理専門店、金プラチナ買取店のように、突然ブームに火がついて出店ラッシュになる事があります。そんな時にこそ、出店場所は商業施設が狙い目なんです。よく「人口10万人あたりに1店舗を出店する」といった出店戦略を耳にします。しかし路面店に出店するなら、競合店の有無も考慮に入れなければなりませんし、出店した後からライバルが近くにオープンする可能性もあります。一方、商業施設の場合は、同業店を複数入居させないのが一般的なので、過当競争になる恐れはあまり高くありません。そのため「今がブームなので一気に多店舗化したい!」といった場合、「一定規模以上の商業施設なら迷わず出店していく」という出店戦略もアリなんです。
3、お店を任せやすい環境がある
店舗を増やしていくには、お店を任せられるスタッフが不可欠です。その点、商業施設の場合は売上金や釣銭の管理がシステム化されている場合が多いですし、何か困った事があっても、施設の管理スタッフに相談が出来たり、警備員が常に巡回しているなど防犯面でも安心です。若いスタッフにもお店を任せやすい環境が整っています。
まとめ
商業施設の契約は『定期借家契約』なので、1店舗だけを同じ場所で末永く営業して行きたいという方にはあまり向いていません。逆に、若いスタッフにどんどんお店を任せて、多店舗化を目指したいという経営者にオススメの出店場所なんです。1号店だけに留まらず、2号店、3号店が視野に入っているなら、ぜひ商業施設への出店をご検討ください!